北海道テレビ開局35周年記念
水曜どうでしょうpresents
水曜天幕團
旗揚げ公演2003
蟹頭十郎太

〜天幕への道編〜

 


10/12日曜日。


スピカのイベント会場から友達に車で送ってもらい、南平岸へ。
平岸街道から南平岸駅方向へ左に折れて坂を登っていくと
HTB近隣の商店前に天幕團のぼりがちらほら。
更に坂を登りHTB駐車場に差し掛かると、
会場へ足を急がせる観客をせかすように、
歩道両脇にずらりとはためく天幕團のぼり、のぼり、のぼり。


近辺で降ろしてもらい、
子供を会場に迎えに来てくれるダンナを待ちながら
のぼりやHTB屋上のちょんまげonちゃんを撮影。


そこかしかに行き交う、
ベンチウォーマータイプのスタッフジャンパー、頭に天幕團バンダナを巻いたスタッフさん達。
パス交換所には既に長蛇の列。


ほどなくしてダンナ到着、
子供と一緒にカメラを一緒に持って帰ってもらってしまい、
後々大失敗。




17時になるまでHTB前で待っていたら、
自分の左手にある何か赤くてでかい物に気付く。
見ると大鳥居で、鳥居には役者の名前の千社札がべたべたと貼ってあり
(これは12日の時点では貼ってなかったもしれない。16日は確実に貼ってあった。記憶が薄い。)、
鳥居の中の小さな祠の中には
備前焼のフジムラご本尊と同じく備前焼onちゃんご本尊が。
あー写真撮りたい(泣)


エントランス前にはすごい面積のコルクボードが貼ってあり、
各地から観劇に訪れたどうでしょうバカの書き込み。
車寄せ入り口に当たる部分には
関所の中に入れない方のための簡易グッズ販売所。


17時のHTBロビー開放と同時に1階トイレに駆け込む。
スピカの暑さで軽装をしていたので
テント観劇に備えてババシャツやらタイツやら着込む。




トイレの中で、ご一緒する方が既に関所を通過して天幕前にいると連絡を受けて、
慌ててトイレから出てパス交換所に。
慌てすぎで半券を貰い忘れ、お土産を受け取るのを忘れる。


天幕入り口横の花輪の前で無事落ち合いグッズ購入。


花輪とは反対側、天幕入り口横の机に備えられた注文シートの購入品目に
財布と相談しながら購入数を入れる。
「なぁサイフー、今日のあんばいどないやろ」
「あかんなぁ。」
「そうかぁー。」
・・・違う


その間、テントから役者さんの発声練習でも聞こえやしないだろうかと耳を澄ますけど、
聞こえず。


長屋のようなグッズ売り場の左側にシートを提出して先に清算。
番号札を貰って右側のグッズ受け取り窓口に移動して、
注文の品が揃うのを待つ。
かいがいしく働くHTB社員ボランティアさん。
私は少なめに、ミニのぼりとポストカードとサントラ。
(パンフは次回)
限定木札ストラップとか買えばよかったかなー・・・。


パンフレットだけは並ばずに買えるように、受け取り窓口の横で直接販売もあり。


グッズを買い終わり、
一旦関所の外に出て
HTBロビーに入ってさらりと展示物を眺める。
HTBロビー右の喫茶コーナー(喫茶ヒーローの中身)がキレイに片付けられて
そこに天幕團の稽古風景写真(ゲネプロらしき物も)がずらり。
ネタバレになる蟹頭の頭には、ご丁寧に蟹印シールがぺたり。
あー写真撮りたい。


更に蟹頭を除く主要キャストがずらりと揃った
記念撮影用等身大パネル。
蟹頭はネタバレになるので、公演終了後に登場。
あー写真撮りたい。


いつものロビーミニどうでしょう展示会場は少し片付けられていて
だるま一家などがお出迎え。
出演陣のサイン入りのぼりなどが当たる抽選箱があったので
応募用紙に記入して投書。




スピカでろくに食事をしなかったので
カロリー燃焼を忘れた体は冷え切り。
自販機周辺に落ち着いて、
お土産の中身を確認。


黒い天幕團ロゴの入った紙袋に、
各フライヤー、on-chu22号、シール、折りたたみ式の座布団、
「蟹」の文字が入った小さなTシャツを着ている、ストラップつきミネラルウォーターのペットボトル、
そして「カニカマ入り」特製サンドイッチ。


ロビーの自販機の隙間にうずくまり、お土産のカニカマサンドイッチを食べる。
食べながら雑談。




食事も終わって、
まだ天幕に入って開演を待つには早いけど
ちょっと中の様子を見てこよう、
という事で天幕の中に行ってみる。


私は最初、舞台が天幕入り口の真正面、一番奥にあると思い込んでいたので
入り口入って左に舞台があるのを見てそれだけで何故か驚いてしまう(笑)
黄色いonちゃんが特大で浮かび上がるライトが、
せわしく動いて天幕中を照らし出している。
そして舞台の奥中央、重々しい扉の両隣の壁には
水が伝い流れていた。


あ〜う列まで4列は(う列が2列に分かれていたらしい)
駐車場のアスファルトの上に直にパイプ椅子が置いてあり、
う列の後ろには1.5mほどの空きがある。
その4列は中央でまた1.5mほど空間を取っている。
中央の空間には、舞台へ板が渡されている。
役者が客席から舞台へ上がるための、つまり花道だった。
あ〜う列の両脇には、2台ずつ太鼓が置かれている。


少し離れたえ列からは
雛壇状に作られた木の足場の上に、よく競技場などで見かけるタイプのプラスチック椅子。
全ての座席にはひざ掛けが用意されている。
天候の具合によっては普通の使い捨てカイロや座布団サイズのカイロなどが用意されていたらしいけど、
私が観劇した12日16日には何もなかった。


客席の一番後ろにはSE席があり、ふじやんは芝居中、そこにいたらしい。


自分達の座る席を確認。
思わず笑ってしまう。


案の定天幕の中は冷え切っていた。
これはイカンというので、またロビーに逃げる。


ここまでの間で、他にも
天幕前の花輪の送り主のご芳名チェックをしたり
槍を持ち傘を被った門番のようなonちゃんと戯れ
(あー写真撮りたい)
九州からいらっしゃったゾッコン相互リンク中の方とお会いしたり。




段々と陽が落ちてきて、
火が灯る提灯、(実際には中身はライトだけど)
赤々と燃えるかがり火(だからライトだって)
次々とライトアップされ始める会場。
onのテンションも好調に増していき、
坂道を見下ろして、ゆったりと歩いてくる客に「早く来いよ!」とジェスチャーし
女性客に次々と襲い掛かる。<何の集まりだ


会場から開演まで2時間という、異例の長い時間をかけて
異空間と化した祭り会場に気持ちが同化していく。


そう、これは祭りなのです。


これは祭りだ。芝居というより祭りだわ。




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暖かいロビーに別れを告げて
いざ戦国の異空間へ。


の前に、


HTB社員さんなのか各関係劇団から借り出されたスタッフさんなのか、
饒舌でつつがない場内整理に誘導されて席につく。
最前列に座る人々には
「今日の天気予報はご覧になってきましたか!?
今日はちょっと雲行きが怪しいようです。
特にここらへんは集中豪雨の恐れがあります!」
と、特別案内と共に、ながーいビニールシートが託される。
「役者の台詞をよーく聞いて頂くと、『あっ来るな?』
というタイミングが分かるので、
自己責任に置いて対処してください。
お召し物が濡れたとか、苦情は一切受け付けませんよ。」


そんな感じだったと思います。
まぁ・・・梅ちゃんのショーに出かけて
喜んで鼻ピーナッツをふんだんに浴びるのと感覚は同じでしょう。
人は時にひどい仕打ちにあって笑う。


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いよいよふじやんの前説。
一言喋る度に、会場は爆笑の渦。
これは生どうでしょうだ。
いつものようにふじやんは顔は見せない。
あの御馴染のダミ声と口調が、ブラウン管を通してではなく、
リターンズという最長で7年ものブラングがあるわけでもなく、
今ここで、この場で喋っている声が聞こえている。


・携帯が鳴るたびに査定に響く。今日はHTBのお偉い方が観に来ているので
いいか。分かってるな。
・公演中に席を立つのは出来る事ならご遠慮願いたい。
昨日はご夫婦が連れ立ってトイレに立たれ、
そんなに仲良く急を要するのかと思ったら
なんと奥さんのつわりが始まったと!
まぁそんな事でもなければ、できればガマンして頂きたい!
・通路に荷物を置かれると役者が踏んづけます。
・客席の隙間荷物を落としてしまうと、テントを解体するまで取り出せないのでご注意を
・舞台装置に特殊効果を施しているので、特に最前列の方、
各自注意いてください。苦情は一切受け付けません。いいなー。
・退場はブロック毎に分かれて退場整理します。それまでの間、アンケートにご協力願います。


こんな感じの前説だったと思います。


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舞台は暗転、いざ始まり。


               --- 続く ---





               (2003/11/14)