ここらへんが札幌と違うのかなぁと思ったところとかアドリブとか

・狸小路→ロマンス通り
・殿様ゲームを開発した近藤に「お世話になりましたっ」←好きだった(笑)
・接吻シーンで　土方「全国に見られているような気がする」
・校長の登場で拍手が鳴り止まないので「うるさい黙れっ」という台詞が加えられていた
・新撰組に山南として混じって行動していた段階から、新撰組の人斬り行為と
長州を「賊軍」と目の敵にする考えに疑問を持つようになっていた。
・↑の絡みで長州側の登場が早くなっていた。
・大和屋庄兵衛に直っていた
・モリの海のシーンがあっさりめになっていた。よかった(笑)
・2回目のタイムスリップで長州藩邸に辿り着いた時のシーンで佐藤が気絶していた
・「俺だいっ古高俊太郎だいっ」
・今長州が荒々しい行動を取らなくも、いずれ薩摩と同盟を組んで血を流さずに時代を動かせる事をより必死に訴える佐藤
・密会場所に、佐藤は新撰組として近藤とではなく、先回りして一人で行くことになっていたので古高にスパイ扱いされずに済んだ。
∴古高に斬られそうになって近藤を慌てて呼んだ結果古高を裏切ることになる、という流れは無かった。
・最初と池田屋討ち入りの時にしか出てこない洋ちゃんの役・藤堂平助のキャラが
高橋英樹だった
・近藤と桂の対決シーンで、回想やら佐藤が吉田稔麿として自分の死を知るシーンがなくなっていた
・新撰組と長州、それぞれの大義名分へのこだわりに疑問を投げかけるシーンが強くなっていた
・死んだ古高の代わりに自分の大義名分を貫く事で、佐藤がルーズな自分のこれからをどうするのか・・・というところにちょっと繋がった。
・土方の「俺の人生　いつか何かあるとずっと思っていた」という台詞がなくなっていた。
割と好きだったけど流れ的にしょうがない。

大きな変更は、佐藤が新撰組と長州の板挟みになるシーン。
と、そこに繋がる細かいところがちょこょこ変っていた。
札幌公演の感想にも書いたんだけど、
どうしてそんなに桂に必死に訴えるんだろうと、しっくりこなかったところがあったので
この改訂はずいぶんはっきりして良くなったと思います。
今回は佐藤に感情移入できました。

ここが大幅に直ってたという事は、みんなそう思ってたって事ですよね。

クローズドサーキットでは、カメラの視線を通して観劇するという事で
当然役者のアップなども巨大スクリーンに大写しになるので
そのへんはとっても面白かったです。
芹澤鴨の表情・・・。ほんと、いいです。

噂には聞いていたものの、オープニングでNACSが現れた時の大歓声は
ホントにびっくりしました。
・・・「すごいじゃん!」というほうのびっくりではなくて(笑)
なしてこんな熱い温度で迎えられてるんだろう、と。

NACSの認知度の上がり方はやっぱり特異なんだな、と
改めて気付かされた出来事でした。

いつまでもオブラートに包んだ言い方もそろそろまどろっこしくなってきました。
この東京公演は明らかな転機ですので。

札幌を拠点にやっているのに、
どうでしょうと洋ちゃんの存在が大きく働いて、知名度は全国区。
普段は大和屋庄兵衛並みの、札幌独占買占め状態。
いつも東京で演ってます、という事ならばここまでヒートアップしなかったであろう
全国的に拡がるNACS飢餓。
東京へ遠足に出かけた彼らを見守ろうと、否応無しに盛り上がる祭りムード。
けど、
観劇に差し支えるほどのお祭りになってしまうという異例の事態。

知名度もNACS飢餓も別にいいと思うんです。
それは絶対に興奮して当たり前の話だと思います。
彼らはそれだけ魅力的だと思います。
ちょっと大袈裟な賞賛も、
｢札幌から来て、よく頑張ったね｣と、そういう感覚は大いにあると思います。
コンベンションセンターだってそういう気持ちで見守ってました。
重いものを背負っていったNACSに労いの拍手を送りました。
東京のお客さんの興奮を否定するつもりはない、当然だと思います。
お客さんを攻撃したいのではないんです。決して。

しかし、
詳しくは書かないけどあの騒ぎ。行き過ぎだ、と感じてしまった。
カーテンコールで皆が口を揃えて言った事は彼らの本音全てだろうか?
(実際、微妙な表情に見えたのは気のせいでしょうか)
もちろろん暖かく迎えられた事はすばらしいと思うし感動しました。
けどそれは、
感動しているNACSに感動したんです。
もし・・・あれだけが本音なら、あの言葉に括弧書きがないのだとしたら
がっかりします。
手放しで「ものすごい歓待ムードでよかったねー!」とは到底言えない。

今思うと、多分
東京に行って冷たい風にさらされて、転機を迎えて欲しいと
そう思っていたんです。
が。。。蓋を開けてみたらイベントだった。

友達からメールが来て、
サンシャインにはそうそうたる演劇関係者が客席に訪れていたと聞きました。
そういう方達の、辛辣でもいいから評価が聞いてみたいと、日記に書きました。
演劇関係の雑誌の記者さんはたくさん来ていたんだろうか。
記事に書くんだろうか。何を書くんだろうか。

モリは
「あまりたくさんのプレッシャーを履いていきたくはない」と言った。
東京でヤケドして帰っても、それにダメージを負わないようにしたい、
それで僕らの夢が断たれることはないと言った。

それはもちろんそうだと思います。
東京でどんな結果か出てたとしても、夢が断たれる必要は全くない。
NACSの芝居には、
胸を打たれる共感と人を魅了する絶対的なパワーがあると感じます。
その力を信じていいと思う。

けど、足りないものは確かにある。
そして知名度が先立ってファン囲みのイベントになりつつあることは事実なんです。
NACSのお芝居が好きな私は、そこから脱却してほしい。
タレントの彼らだってもちろん好きだけど、
テレビに出てるからファンになったんじゃない、
芝居をしているNACSを好きになったから、
テレビを観てラジオを聴いてイベントに行ってるだけなのに!!
悔しくて涙が出そうです。
彼らがお芝居をしているんじゃなかったら、私はここまてファンにならなかった。

そのために、足りないところを見据えていかないと、
そしてそれはまさに今なんだと、
別に私がここで吠えなくても充分実感されてるとは思うんだけど、
今回の経験を活かして欲しい。
こんな状態、蹴散らかしてしてしまえ。
観客にマナーを説くのも大切だけど、
芝居の借りを芝居で返すことしか今はないんじゃなんいかと思う。

そのために何が必要かって事は私には分からないです。
脚本が早く上がると詰めの甘さがなくなるのか、
稽古がもっと出来ればいいのか、
内輪ネタがいらないのか、
もっと外部からのいろんな刺激が必要なのか。
それはわからないけど、でも・・・。

芝居の後のちょっとしたお楽しみ、と言えばラジオでの裏話だけど、
今回何が語られるんだろう。
本音が聞きたい。

これからもNACSが観たいから。

・・・けどさ、
彼ら帰って来て
「東京公演は大成功のうちに幕を閉じました!」ってメディアで言えば言うほど
空しいくらいの空回りなんだよこんな私の遠吠え。